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MAL Antenna - recommuni version2004/10 | ||||||
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抗生物質のおかげでようやく体調回復。やっと朦朧とした状態から抜け出せました。
さ、ちょろっと今日のレコメンド書こう、と、最初はDerek Baileyの「New Sights, Old Sound」取り上げようかと思ったら、数年前にCD化されてることを発見!ありゃ、知らなかった。INCUSレーベルのカタログには載ってるのに、通販で買えるところが見つからない・・・、
なんてことをやってたら次の国仲勝男に取りかかるまでに随分時間が掛かってしまった。
で書き始めると、この曲は個人史上大きなターニングポイントになっているため、なんかどんどん長くなってしまう・・・。おまけに8割方書いたところで操作ミスにより内容を飛ばしてしまう・・・(;_;)。泣きそうだったがやむなくもう一回結構違う内容で書き直してアップ。しまった。絶対これ画面スクロールが必要な長さだ。・・・ん?、ということは、ぼくの友人のレコメンド画面を占有しちゃってるってことか?!
これはいかんなあ・・・・。
今度からもうちょっと考えよ。
すみません>みなさま
それまでジャズに縁のなかった私は、このクァルテットとの出会いでジャズに開眼しました。まさに私の運命を変えた演奏であります。
以下、ライナーノーツを頼りに情報を抜粋してみます。
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1980年、西ドイツで行われたドナウェッシンゲン音楽祭にて、"日本ジャズの夕べ"と題された企画が実現した。企画したのは評論家でドイツ南西放送局・ジャズプロデューサーのヨアヒム・E・ベーレント。
ベーレントの最終選考を経て出演が決まったのは以下の3グループだった。
●梅津和時・原田依幸デュオ
●国仲勝男クァルテット
国仲勝男(b)/向井滋春(tb)/梅津和時(bcl,as)/小山彰太(ds)
●スリー・マスターズ
富樫雅彦/山本邦山/佐藤允彦
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実はこの時のドナウェッシンゲン音楽祭"日本ジャズの夕べ"は、ほぼ全編に近い内容がNHK-FMで放送されたんです。私が聴いたのはその時ですね。
当時私は高校生。中学生から洋楽を聴き始めて、ビートルズ、キッス、ツェッペリン、キング・クリムゾン、フランク・ザッパ、キンクス、ザ・フー、T・REXとまあさまざま雑食していた頃です。でもジャズはわかんなかった。どう聴けばいいのか分からなかったんですね。周りの友達に、「ジャズって何か聴いたことある?」って聞いても、うーん、ちょっとわかんないなあ・・・という会話で終わってしまいました。
でもプログレなんかをかじっていると、ジャズとか現代音楽とかに興味が向くんですよね、どうしても。だってライナーに書いてあるんだもん(笑)。でもこちらはジャズ自体がどういうものなのか分からないから、「ジャズの要素を取り入れ」って書かれても想像がつかないんですよね。
多分そんな時期だったので、どんな内容なのか分からないドナウェッシンゲン音楽祭2時間を丸々エアチェックしたのだと思います。現代音楽でもジャズでも、まあとにかく試しに聴いてみよっ、ってくらいの積もりで。そうしたらまあなんとなんと・・・。
冒頭がこの国仲勝男クァルテットの「ニーチェストリート26」でした。なんとなく暗い感じのテーマ、ちょっと不気味なバス・クラリネット、でもなんかカッコいい・・・・。ズンズンズンズン、と伝わってくる重みのあるビート。そしてなんと言っても国仲勝男の超超超絶ベース!
というか・・・おまえそれウッド・ベースやろ?、ウクレレとかマンドリンとかとちゃうねんで!!!、とツッコミ入れたくなるような、これ本当にベースですか???、っていう凄まじい演奏。これにはぶっとびまくりでした。中学生の頃、FMでスタジオ・ライブを聴いたスペース・サーカスの"リード・ベース"もびっくりでしたけど、驚きはこっちの方が大きかったかも知れません。
かなりフリー・ジャズでありつつも、テーマやソロの応酬などは分かりやすかったおかげで、ジャズ初心者の私でも聴けたのでしょう。そしてこのクァルテットを繰り返し聴いている内、ジャズの演奏をどんな風に聴けばいいのかがだんだん分かってきたのでした。
その後数年間、このエアチェックテープを大事に聴いてました。まさかレコードになっているなんて思いもしませんでした。
「あれ、レコードがあるよ〜。持ってるけど貸したまままだ戻ってきてないなあ」って教えてくれたのは、大学時代に知り合った打楽器奏者、のむら君でした。以来ず〜〜〜〜〜〜〜〜っと探していましたが、どうしてもレコードを見つけることが出来ませんでした。
ようやく中古LPを発掘できたのは、演奏に惚れ込んでから足かけ23年後、LPの存在を知ってからでも20年後。要するに昨年2003年です。現在までのところ、最も探し出すのに時間が掛かったレコードです。
その後国仲勝男さんは、山下洋輔さんとも一緒に演奏するようになります。この時も、惚れてる国仲さんがいたおかげで、すんなり山下洋輔の演奏にもなじめたのです。そこまで行っちゃうと、梅津さん、原田さんがいるから生活向上委員会大管弦楽団も聴けるし、そうなると、すぐコルトレーンでもマイルスでもサン・ラでも聴けちゃうようになっちゃった訳です。
全ての人に当てはまるはずは絶対ないのですが、私にとっては「国仲勝男なくしてジャズとの出会い無し!」でした。是非この凄まじい演奏をあなたにも耳にしていただきたいです。
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