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MAL Antenna - recommuni version2005/1 | ||||||
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「ジャズ」という言葉から浮かぶイメージは人さまざまで、ある人に取っては「お酒を片手にタバコを吸ってる場所のイメージ」だったり、別の人にとっては「青空と海、そしてヨット!」だったりするかも知れません。
ご紹介するKarl Bergerの「We Are You」というアルバムは、言ってみれば「石畳の細い路地を、張り渡したロープを伝って夜中に滑車にぶら下がって滑って行く時」みたいなジャズです(笑)。抽象的すぎますね(笑)。
1971年に録音されたこのレコードのパーソネルは以下の通りです。
Karl Berger - vibes, piano, marinba
Allen Blairman - drums, percussions
Peter Kowald - bass
Ingrid Berger - vocals. percussion
ジャンルとしてはジャズのレコードです。いくらかフリーよりの演奏ですが、4ビートな部分が多いです。
ドラムスのAllen Blairmanは晩年のアルバート・アイラーと一緒に演奏していた人です。アイラーの突然な死は1970年のことでした。
ベースのPeter Kowaldは、フリージャズの世界では有名人で、非常に多くのミュージシャンとのコラボレーションを行っています。
アルバム冒頭の「Vive First」は、まずヴァイブの独奏から始まります。音色はきれいなのに、どこか影のある響きです。そこへドラムとベースがおもむろに参加して来ます。地の底から天空までをうねうねと掻き回すような迫力あるベース、そして速いパッセージを軽快に、しかし暗鬱な表情ではたき続けるドラムス、そしてヴァイブの3者がそれぞれに疾走していく演奏は鳥肌が立つほどの緊張感に満ちています。