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MAL Antenna - recommuni version2005/1 | ||||||
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何かの拍子でコレクションに紛れ込んできて、未だに正体不明だわ、2度と売ってるのを見かけたことがないわというレコードが何枚かあります。これはその内の1枚です。
な〜んかカッコ良くしようとしているらしいのに妙に垢抜けず冴えないジャケットに怪しさを感じてレコードレーベルを見てみると、7分とか8分ある長い曲があります。A面B面ともに3曲ずつ。う〜ん、よく分からないけれど、もしかしたらプログレ風なのかも知れん、とでも思って購入に踏み切ったようです。
さぁ〜って、早速A面に針を落として見ると・・・
・・・おお、いきなり海鳥の鳴き声と波の音・・・これは・・・
と、いきなり入ってくるファンキーなドラムとベース。
ん? 妙にポップだな、と思う内に始まる、意表を突いたファルセットの男声ボーカル。
んんんん?、と思いながら2曲目とかに突入すると、いきなりソウルフルでファンキーな「ウッ! ハッ!」っという掛け声が!そしてボーカルは力を入れて「ジョ、ハネスバーグ! ジョ、ハネスバーグ!」と唸ってます。
・・・・そうです。これはプログレのバンドなんぞではなかったのです。
ジャケットとレーベルを隅々までチェックすると、これは南アフリカのレコードでした。録音はヨハネスバーグです。アルバムタイトルは「Celebration」というのですが、イタリアの著名なプログレバンドP.F.Mの名曲「Celebration」とは残念ながら何の関係もありませんでした。
その後友人とアルバム全体をいろいろ聴いてみて、どうやらこれはディスコのレコードなんじゃないか、という判断に落ち着きました。ただいわゆる欧米のディスコミュージックと較べると妙にソフトだし、ボーカルがへにゃへにゃだし、やっぱりよく分からん!、という結論に。
特にアルバム冒頭の「Blue Water」という曲は、ちょっとディスコと呼ぶには妙過ぎるんですよね。何でオープニングに鳥の声が?(笑) なぜこんな不思議な声の出し方でこんなへにゃへにゃなメロディを歌っているのか?(笑)
こういうレコードって探そうにもどこにあるもんやら全然分からないので、レコミュニとかで配信しない限りなかなか「ちょっとコレ、面白いから聴いてみて」って言えないんですよね。
ベルギーの、アヴァンギャルド系ニューウェーブバンド、Aqsak Maboulの2ndアルバムの一曲です。
アクサク・マブールは元々マーク・オランデルのソロプロジェクトでしたが、この2ndアルバムではRIO(Rock In Oposition:反対派ロック)関連のメンバーが多数参加しています。
録音メンバーは以下の通り。
Fred Frith
Catherine Jauniaux
Marc Hollander
Michel Berkmans
Frank Wuyts
Chris Cutler
Dennis Van Hecke
アルバム冒頭を飾る「A Modern Lesson」は、ぎくしゃくしたリズムとギターのカッティングに始まり、とてつもなく素っ頓狂なCatherine Jauniauxの素晴らしい歌へ続きます。その内怪しいストリングスと木管が参加し、ノイジーなパーカッションが飛び交いつつ曲の後半へ。
後半に入ると前半とは全然違ったリフが出てきます。ひょうきんでいながらもひねくれたリズムと木管・弦楽の響きとノイズが入り交じった、カッコいいのにすごくヘン、という世界へ。
プログレファンもニューウェーブファンもアヴァンギャルド好きも満足な、過激でいながらお茶目な曲です。