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2004年 12月 13日

大感情/三上寛 

60年代末フォークジャンボリーの時代にデビュー、今も活発に活動を続ける唯一無二のシンガー、三上寛。四畳半フォークとは似ても似つかない、"怨歌"歌手&前衛詩人。

なかなかに作品数も多いので、初めて聴こうという方は、まずはURC時代の「ひらく夢などあるじゃなし」「BANG!」あたりをお勧めしたいところです。可能なら「1972-コンサートライブ零孤徒」も。ギターの弾き語りが既にパンクの先を行っているのが聴けます。

さて、ご紹介する「大感情」は、元々は東芝時代のシングル「なかなか」のB面として発表された曲です。しかしこの曲は、スタジオテイク・コーラス入りバージョンよりも、1989年に電視星組から2800円で発売されたビデオ「縄文の唄」に収められたギター弾き語りテイクの方がずっと凄みがあります。

三上寛の作品中最も感動的な一曲です。極めてシンプルながら、とてつもなく時空のスケールが大きい「大感情」。この曲や「負ける時もあるだろう」などを知らずに、「ひびけ電気釜!!」とか「なんてひどい唄なんだ」だけで三上寛を評価すると、ちょっと判断を誤っちゃうかも知れません。

大感情/三上寛
Posted By MAL 投稿日: 2004年12月13日 22時52分 更新日: 2004年12月13日 23時3分