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霧の万年床〜楠 均のBGM日記2007/3 | ||||||
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ああ、何もしたくない。このまま一生伏していたい。薄目がちになったところを家族に蹴り起こされ、体を布団からひっぺがされ、その時べりべりと音がした。
一句詠む。
「うさぎの背中はずるむけるイナバの白い物置」
そうだ!タヌキのヤブ医者は泥船に乗せて沈めてやろう。
皮はがされて散乱した文庫本の中から一冊掴んで家を出る。里心がつくと行けないので振り返らない。車掌のフリーキックによってうさぎホームから転落、じゃなくて電車に蹴り込まれる。車中読書。中島義道「働くことがいやな人のための本」。誰、こんな本買ったのは。目次を開くといきなり「一生寝ているわけにはいかない」。
うー神の啓示か。あーいぢいぢといぢましい内容。おー車窓は満開の桜。もー引きこもり青年の四畳半襖の下張りみたいな気分。
白昼堂々よくもこんな本が大手から出版されたものだ。四畳半的悩みを共有できない斎藤美奈子氏は解説で思う存分鞭を振るう。うーん爽快。ふつう解説には社交辞令的なお愛想がつきものだが、ここには同情すらない。これは男対女なのか。じゃなくてバカ対カバなのか。それとも斎藤氏が言うようにパンダ対ゴキブリなのか。パンダは四畳半でゴキブリに怯えている。僕とうさぎは今も四畳半から出たり入ったり。
たぬき医者「縫い針が怖くて裁縫ができるか!縫い針は君の心臓に勝手に突き刺さったりはしない。」
うさぎ患者「だってちくちくするよ。ちくちく。」
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