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霧の万年床〜楠 均のBGM日記2007/4 | ||||||
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2007/5 | ||||||
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朝古新聞を読んでいて、フィリパ・ピアスと池田晶子さんが亡くなっていたことを知る。「トムは真夜中の庭で」のピアスさんが女性だったと知る。「トム・・・」は10年前に買って5ページ読んでつまずいて、それから5年後に再び読んだら今度は忘れられない本になった。池田さんの本は図書館で立ち読みしたら、僕が学生時代好んで読んでいた人をけちょんけちょんにけなしていて、なんてはっきりものを言う人なんだろうと怖ろしくなって、それ以来気になっていた。
とあるスタジオでたまたま見せられた企画書にラモーのオペラの公演のことが書かれてあって、かつてラモーのいんちきなファンであった僕はとてもびっくりした。J-POPにラモーを持ってくるなんてどういう人だろうと思ったら、昔大変お世話になった人で2度びっくりした。今朝読んだ古新聞の中にその公演の評があって3度びっくりした。18世紀フランスの音楽をCGとダンスをまじえて上演したらしい。記事を読むかぎりとてつもなく楽しいステージだったようだ。やはり新しい情報に接していないとすべては祭のあと、なのか。
ハマのランドマークに投網をかけに行く。さて、がっぽりいただくとするか。ほれっ、と網放る。と、見れば網に穴。しもた。冗談ではない。ジャンベの皮に穴があいてティッシュをのせて叩くとふうわり浮いた姿がクラゲみたいに優雅、かどうか確かめる余裕もなく、誰かに目撃される前にとりあえずガムテープで穴隠して録音にのぞむ。音なかなか決まらず、エンジニア氏首かしげながらマイクいじったり替えたり。世間話をしてガムテープに彼の注意がいかぬようにする。努めて何喰わぬ顔して何喰わぬ腹。ハラへった。カレーうどん食べる。こぎれいな店にこぎれいなカップル。カレーうどん、君も随分出世したものだな。うまそうにビール飲む人、小生意気。小生も小生頼む。ひどく酔う。
帰りがけに犬と散歩する人見る。こんなとこで、と思う。ランドマークが故郷だっていいじゃないか。海もあればビルもある。ラーメン博物館に美術館。そういえば去年見た「にほんガテン!」はおもしろかった。全部面白かったけどしりあがり寿が即興で描いたバカデカイ漫画は圧巻で、漫画の起源と現在的パワーを全身で味わう。それから藤井雷という人。 旅先からの絵手紙をひたすら横に連ね、会期中どんどん増えて行く。線の時間が蛇のようにうねっておった。この二人の作品が断然凝ってないというか、お金と時間がかかってないというか、執念が希薄というか、手軽というか手抜きというか。バケツが転んで中身がバシャーッとぶちまけられてアチャーッていうのと、浮かんでは消えていく運命にある日々の大迷案がズルズル引きずり出されて腸のように舞うアチョーッていうのと。
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